誰かのために~林業体験を通して~
・イントロ~林業のイメージ~
農林水産業のうち、もっとも自分たちの日常から縁遠いものはどれですか?
もしこう聞かれたらどう答えますか。
農業はお米作ったりとか畑で野菜作ったりする感じ。水産業も漁って考えれば。この二つはテレビで実際の作業を見たこともあるし、芸能人がそこに出向いて作業して最終的には美味しいもの食べているみたいな画が浮かぶ。食に直結しているもんね。
じゃあ林業はどうだろう。食へのつながりはきのこくらい?山にはきのこがあるだけで林業とは関係ないか。林業って木を切るのかな。木を切る、それだけか。
僕の答えは林業。
二泊三日の短い期間だったけど林業のリアルに少しだけ触れた。その体験をここにちょっと共有させてもらってそこから考えたこともちょっとだけ書いてみる。
ではでは、堅苦しいのもこのあたりにするので気軽に読んでください
・軽く自己紹介
こんにちは!かがみと申します。鏡味と書いてかがみです。珍しいでしょ。生まれも育ちも名古屋で大学四年生です。2度目の登場だぜ。
ちなみに1度目はというと9月に下市でまちづくりと地域交流プログラムというのが開催されていてそれに参加して、そのときnote書かせてもらったんです(良かったら見てね↓↓↓)
それに参加したときに下市っていいなというのを肌で感じました。名古屋では感じられないこともあるな、とかしみじみと。それでまた違うプログラムをやると言うことでまた下市に遊びに来ました。
・下市のここで林業した
下市町には今年(2024年)の夏にKITOという廃校を活用した複合施設がオープンしました。(コレ↓↓)
その第2駐車場のすぐ横には町有林があって、そこで今回林業体験しました!
一周散策するのに20分掛からないくらいでちょうど良い運動になります。
~プログラムの簡単な説明~
その町有林を散策できるように現在進行形で開拓中。そこでその開拓を一緒に体験しよう!そしてこんなスポットあったらいいなとかあったら言ってね。そのアイデア即採用になるかも!という感じ。
・体験内容(写真多めだよ)
最初の二日は作業作業。
まずは木材に防腐剤を塗るところから!ハケを使って何十枚も塗りまくる。
ウッドデッキみたいなものを作る!
乾かしてからウッドデッキにネジ止めしていく。
これが楽しいんだなー。
大分進んでここまでいった!
お昼はめんぱ弁当!めちゃうまかった
山の開拓はこんな感じ!
ワークショップもあったしハンモックとかブランコ作ったりもしたなー。
三日目は林業に触れる。山の間伐を学んだ。
間伐っていうのは簡単に言うと、山に生えている木のうち、曲がったり細すぎる木は切り落として将来性のある木に栄養を行き渡らせるための作業。どういう木を選ぶのかいろいろな要素がある。山の多様性を考えたりとかもして。
チェーンソーって重いんだよ。スウェーデントーチも作ってもらったり。
・林業の時にちらっと聞いた話
スギとかヒノキが育つのには大分時間が掛かる。大分っていうのは何十年という単位。
何十年も昔、戦後まもなくくらいのときは木という材料が不足していた。木は家を作るのにも使うし、薪にも使うし、その当時は様々な用途があったから当時の人はスギとかヒノキをいっぱい植えた。(気になる人は拡大造林で検索してみよう)
でもその頃の木が大きく育ったときには技術も発達して、昔ほど木のニーズはなくなって、価殻もそんなに安いの!?っていうくらいになった。輸入も増えたしね。
身近な存在だった木が時間を経て少しずつ縁遠いモノになっていった。需要が減った木に関わる仕事に就く人の数も大分減るよね。というような。
・誰かのために~林業を通して~
今この森に植わっている木は、昔植えてくれた人がいたから今こうして立派に育っている。木を切るだけだと思っていたけど、昔から今へ、今から未来へのバトンを何十年もの単位で受け渡していく仕事であることを知った。自分が関わっているときだけ、そんな狭い視野じゃなくて、もっと広い視野で。誰のためかは分からないけれど誰かのために。そう動いてくださる方が奈良県のとある町のとある山の中にいた。気づいていないだけでそんな人はこの世の中にいっぱいいるんだろう。タスクに、時間に追われるような日々を過ごしているといつの間にか持てなくなっているそんな気持ち。その気持ちを少しでも持っていられたらいい。自分の考えの甘さ、ちっぽけさ、そんなものを感じたのが今回の下市だった。
忙殺されたときの、余裕が持てないときの心の処方箋、下市。また行くからねん。それまでみなさんお元気で。
サムネは名古屋に帰った後にできたで!って連絡いただいたときの写真。