あそびに行ったで奈良しもいち9/4~6
こんにちは、名古屋の大学3年生のりおです! 9/4~6の2泊3日、「あそびにきぃや奈良しもいち~まちづくりと地域交流プログラム~」に参加してきました!
私が下市町を知ったのは、Instagramのストーリーにたまたま流れてきた今回のプログラムの広告でした。
以前から、「何か大学生ならではのプログラムに参加して視野を広げてみたいな、でもリゾートバイトは期間が長いし、院進したいからワーキングホリデーは他の参加者と温度差ができてしまいそうだし…」などと考えていたので、“あそびにきぃや”という気軽なフレーズ、そしてホームページのみずぐちさんやInstagramの職員Sさんの親しみやすい投稿に惹き込まれました。
また、もともと地域文化や伝統工芸に、農学部の授業で農村復興にも興味を持っていたので、参加するしかない!という感じでした。
下市町での3日間で一番印象的だったのは、人のあたたかさです。
まず出迎えてくださった下市町役場の職員さんたちは、ホームページやInstagramのままで、一気に緊張をほぐしてくれました。
参加者7人も、学年も出身地も大学も専攻も今回のプログラムへの想いもそれぞれでしたが、下市町に惹かれてきただけあって、なんとなく似た雰囲気が感じられすぐに話せるようになりました。自由時間には夜遅くまで話し込んだり、一緒に流れ星を見たりとかけがえのない時間を一緒に過ごすことができ、お互いの志に刺激を受けて、それぞれの場所で頑張ってまた会いたいと思える仲間になりました。考え方が特に似ている方にも出会い、帰りの電車で話し込んでしまい、乗り換えの駅を5駅も降り過ごしてしまうなどというハプニングが発生するほどでした。
懇親会では、本当に様々な人生を送ってきた方々とお話ししました。私が特にお話ししたのは、「今を生きる」職員さん, 若手ながら斬新なアイデアで下市を盛り上げていく職員さん, 800年続く最古の鮓屋の50代目(!?), 吉野の山を守る林業会社の方々, 偶然見つけた廃校に魅せられたゲストハウスのオーナーさんなどです。その一言一言に驚きっぱなしで、世界が大きく広がった気がしました。そしてどの方も、時間さえあれば止まらないほどに自分の信念を持っていることが印象的でした。私の普段の生活や将来の相談、しまい込んでいる拙い考えも親身になって聞いてくださり、様々な視点からのアドバイスをいただけたことで、自分の考えが整理されるとともに、これからの人生を考える大きな糧になったと感じています。
露天風呂にジャグジー, 冷泉, サウナ, さらにお風呂上がりの瓶牛乳やアイスクリーム, 温かいほうじ茶まで揃った“下市温泉ごんたの湯”を満喫していたときには、地元の方々が気さくに話しかけてきてくださり、よりほっこりしてのぼせそうになりました。
また、町内を巡っている間、案内してくださった町役場の職員さんたちと地元の事業者の方々の距離が近く、皆で下市町をよくしていこうという空気が感じられたことからも、あたたかい良い町だなと思いました。
私が思う下市観光の魅力は、こうしたあたたかさが感じられることに加え、ただ楽しいだけではない、たくさんの学びを伴った体験ができることです。
今回のプログラムを例に挙げると、まず1日目の割箸づくりでは、割箸発祥の地(!)である下市町の割箸産業の歴史や現状の課題、職人さんお手製の機械の工夫、木材の性質などを知ることができました。
2日目の、800年続く最古の鮓屋“つるべすし弥助”の訪問では、下市町のマスコットキャラクターごんたくんのモデルであり、歌舞伎「義経千本桜」の演目にも登場する「いがみの権太」の伝承をそのご子孫から直々にお聞きしたり、店を訪れた偉人たち(近松門左衛門に犬養毅, 美空ひばり, 村上春樹…)の史料や日本建築の美しさに驚いたり、鮓の歴史を学んだりしました。美味しい昼食を兼ねた柿の葉寿司作りでは、海なし県ならではの誕生話や、日持ちする秘訣を学びました。午後には、某テーマパークのアトラクション以上のスリルの山道疾走を楽しんだ後、道の開拓と伐採の作業を見学・体験し、林業の重要さや存続の難しさを実感しました。
3日目のゲストハウスや商業施設の見学では、廃校活用や木材の新たな活用術の素敵さに見惚れる一方、制度や建築基準法上の制約や、観光と地元住民の暮らしの両立の課題を目の当たりにしました。
これ以外にも、伝統工芸である面皮細工や三宝, 神酒口, 赤膚焼について学びながら作る体験や、ゲストハウスでカマドでご飯を炊いたり五右衛門風呂に浸かったりという昔暮らし体験もできるそうです!
そして食いしん坊な私は、地元の居酒屋“川富”さんの鮎の塩焼き, “よいよい”さんの柿の葉寿司, “つるべすし弥助”さんの鮎寿司, KITOのパスタやピザ(特に奈良県産鹿肉のミートソースパスタ!)などなど美味しいものを堪能できたのも幸せでした♡
恥ずかしながら存在すら知らなかった奈良県下市町、大好きになってしまった、人生が広がったと思える3日間でした。ありがとうございました!